皆さん、こんにちは。
前回の内容はお試しいただけましたか?
では早速ですが、前回の続き残り30%のパターンです。
◯原因の残り30%は
❷ 打点が前過ぎる。
ここに該当する方は、
ラケット面は安定している(ラケット面の向きは把握している)方が多いので、
ラケットの動きの問題はほとんどなく、
あとは少し感覚を調整するのと、
意識の部分を変えれば、問題ないと思います。
さてでは1つずつ行きましょう。
◯感覚の調整
ラケット面が安定しているので、あとはタイミングの調整だけです。
その調整をするのにとても大切になってくるのが、
「もう片方の手の感覚」です。
※右利きの方は左手。左利きの方は右手。 (これを今後、逆手と言うことにします。)
「え、それだけ?」
って思うかもしれませんが、
私の中では、かなり重要な割合を占めます。
むしろ、ハイボレーはここがしっかり準備できていれば、
8割がた準備完了! だと思っています。
それくらい、逆手の使い方は重要視してます。
では、その逆手の感覚ですが、どうやって使うと思いますか??
◯逆手の使い方
まず、逆手の位置と使い方の確認です。
ハイバックボレーですから、
逆手(グリップ)の位置は頭の高さ。そして、ネット方向に対してほぼ頭の真横。
細かく言うと、目はボールを見つつ、
「視界ギリギリにグリップエンドが見えるくらい。」
ですかね。
腕は90度くらい曲がってる程度で。
あまり頭から離れすぎたり、遠すぎたりすると、
ボールとの距離感が取りづらい(腕がスムーズに出にくい)のと、
腕の力が入りづらいので、あまりオススメできません。
ここまで大丈夫ですか?
次に逆手の使い方ですが、
逆手はスロート(ラケットの三角の部分)をゆるく固定します。
ただ、グリップの手は、打球を落とす方向に軽く引っ張ってください。
イメージ的には、
打球を落とす方向に向かって、弓を構えて、矢(弦)を引いてる感じです。
この感覚、わかっていただけますかね?
とりあえず、
ラケットをただ持ってるだけと言うよりは、既に打つ準備に入っている、
という事です。
私はこの感覚をかなり重視しています。
これは今後何回も出てくる感覚なので、頭の片隅に入れておいてください。
◯タイミングの取り方
では、戻ります。
①逆手の位置は頭の高さでほぼ真横。
②ボールを落とす向かって弓を構えて、矢を射る感じ。
ここまで出来たら準備完了!
後はボールが来るタイミングで、左手を離して打ってください。
はい、ここで注意!!
軽く流されがちですが、
意識はラケット持ってる手ではなく、あくまで「逆手」
です。
ボール打つときのタイミングは、
ラケット持ってる手ではなく、逆手の方ですよ!!
(大事なので何回でも言います。)
ラケット持っている手の方でタイミングを取ろうとすると、
スピードを出そうとして力の入り具合が変わりやすいので、
あくまでも逆手でタイミングを取ってください。
そうする事で、ラケット持ってる手の方は力のバラツキが少なくなります。
感覚の調整はここまでです。
◯意識の問題
打ち方の調整は終わりましたので、次は打つときの意識に目を向けたいと思います。
では、前回もやりました現状把握から。
「打点が前になる」
=「打つタイミングが早い」
です。
俗に言う「打ち急ぎ」と言うヤツです。
打ち急ぎの原因は…
「力み」「氣の焦り(決めたい!決めなきゃ!)」「間を取れない」
こんな所でしょうか。
という事で、このような言葉を聞くと、何となく想像できるかもしれませんが、
このミスはメンタル的な要素が大部分を占めます。
要は、意識と言うより、
「浮き玉」と言う、言葉の捉え方でしょうか。
◯言葉のマジック
よく浮き玉を「チャンスボール」と言います。
では、“ チャンスボール ”って何でしょう??
「ポイントを決めるチャンス(機会)のボール」
ですかね。
それくらいなら良いですが、よく「決め球」と言う方もいます。
ではもしその「決め球」でポイントが取れなかったら、
それはチャンスだったかもしれませんが、
決まってないので「決め球」ではありませんね。
まぁ、そんな細かい事を言いたかったのではなく、
浮き球をチャンスボールとして認識し、
脳が「決めてやれ!」と言う意識のスイッチ入れて、
全身の筋肉(特に腕)に動かす命令を出します。
すると、脳も体も「決め球」と言う言葉に支配されて、
氣持ちに余裕がなく、
腕力に物を言わせて、
ラケットをいつも以上に引いてしまい、
更にスイングスピードが上がってしまい、
打点が前になって、ネットに引っ掛けるパターンです。
昨日の表題で言葉をご覧になった際、
しっくり来なかった方もいらっしゃると思います。
ここは「チャンスボールを~~」でしょ、と。
敢えて「浮き玉」と書いたのは、
この言葉のマジックから離れて欲しかったからです。
言葉によってスイッチが入ると、
人は、自分の意識していなかったところにスイッチが入り、
意識していた事を飛ばして、異常行動を起こしてしまうのです。
こうやってコート外で文章で言われれば、
「そんなのわかってるよ」となりますが、
意外とコート内では身体が反応的に、無意識に、この行動が出てしまい、
ミスして罪悪感に浸るケースが多いです。
(私もたまにヤラカシます笑)
という事は…
そうなんです!
そもそも「決め球」とは自分が描いた幻想であり、
長いラリーの一部として捉えて打てば、
大振りもする事ないでしょうし、ミスは無くなって行くでしょう。
プロの試合を見ていてもそうだと思います。
そもそも決め球が回ってくることが少ないですが、
浮き玉もしっかりコースと強さをコントロールして、
自分がイメージした場所に打っています。
普段より大きいスイングもしてませんし、
強い球、スピードある球を打ってはいません。
プロには「決め球」と言う意識(言葉)はないと思っています。
(※確認はとっていません)
これはフォアのハイボレーも同じです。
ラリー中は難易度が高い低い関係なく、
どんなボールでも常に同じ意識レベルで、
自分の(意識した)イメージ通りのボールを打つ。
と言う事をお伝えしたいです。
“ この一球は唯一無二の一球なり! ”
どこかで聞いた言葉ですね^ ^
このように、一球一球意識して打てると良いですね。
では、ここのまとめは、
①「決め球」は存在しない、と言う意識。
②ラリー中は常に意識レベルが同じ1球と捉える。
今回でハイバックボレーをネットに引っ掛けてしまう編、終わりです。
いかがですか?
今後、ハイバックボレーのミスは減りそうですか?
もちろん、物事に完璧はありませんので、
「もうこれで完全にミスはしない!」
と言うものでもありませんし、
自分に感覚的に合わないと思ったら、辞めてください。
あくまで、私の個人的な解釈です。
また疑問などありましたら、
お問い合わせフォームからお氣軽に送ってください。
それでは今回は終わりにします。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
コメントを残す