これもかなりお悩みが多い項目です。
「試合中、ベースライン狙って打ってるつもりが浅くなる。」
自分ではしっかり落とし所を意識して打っていらっしゃると思います。
しかし打ったボールが浅くなった結果、
相手に踏み込んで強いボールを打たれて、展開が劣勢になってしまう。
と言う悩みですね。
よくあるケースですが、
これ、変えるのはなかなか難しい所なんです。
さぁ、行きますよ!
準備はいいですか??
◯ 今、どうなってますか?
では、まず現状把握を。
ボレーが浅くなってしまう現象を大きく分けるとすると、この4つになると思います。
① 思ったより飛んでいない。
➡︎ いつもラケットの当たり所が良くない。
② ボールの落ちる場所がバラバラ。
➡︎ ボレーの打ち方がいつも違う。
③ 思ってる以上に上に飛ぶ。
➡︎ バックスピンかかりすぎ。(ラケットが上向き)
④ 感触などはイメージ通りなのに、ボールが飛ばない。
➡︎ 飛ばない原因がわからない。
さて、あなたはどれですか??
恐らく色々経験されているあなたは、答えが④になっていると思います。
もし、①~③のどれかでしたら、
またご要望があった時に細かく書いて行きます。
さて、④のあなたは、
色々トライアンドエラーをしてきたけど、
結局どこに原因があるか分からず、今まで過ごしてきた。
もしくは、探し続けているけど、まだ見つけられていない。
と言うところだと思います。
では、話を進めて行きましょう!
と、その前に、とても大事なことをお伝えしたいので、
1つ質問をします。
“ イメージしながら打つ “
と、
” イメージが出来上がった上で打つ ”
では、
体の動作は同じだと思いますか??
答えは…
「同じではありません。」
では、「何がどう違うか?」
あなたは表現することはできますか??
なかなか難しいですよね。
安心してください、これから解説して行きます。
◯ イメージのその先に
よく「打球の軌道や理想のボールをイメージしてください。」
と言います。
もしかして、そこのあなた!!
「試合のラリー中の1球1球で、理想のボールをイメージしながら打っていませんか??」
もし実際に打っている時に、
「理想のボールの弾道イメージ」と「実際のボールの軌道」を重ね合わせる、
と言う作業をしている方、
要は打ちながら考えている方は、ちょっと頭の中が忙し過ぎるかもしれません。
試合中、(練習中もそうですが)
ボールの弾道イメージも、体の動作も、
全て脳みそからの指令で行われています!
と言うことは、
脳みその仕事量全体を100とすると…
ボールのイメージと体の動作は、どれくらいの割合で使われているでしょうか??
イメージ先行型の方は、
軌道を思い出すのに時間がかかってしまい、
もしかしたら80%以上使ってるのかもしれません。
イメージ先行型ではない方でも、
50%以上は使っているのではないでしょうか?
それだけ打つ事以外に使われている事があるとすると、
実際、体を動かすのにどれだけに仕事量が残っているでしょう。
もしくは、どれだけの時間がかかるでしょう??
そうなると、なかなかとっさには動けそうにないですよね。
これが俗に言う
「足動いてないよ!」
ってヤツのメカニズムです。
なんか聞いたことありませんか??
試合中に自分で言っている方もいらっしゃいますよね。
それは脳みその指令のほとんどを考え事に費やしているのと同じですから、
よっぽど筋肉の反射がよい方でないと、
体や足が動かないのは当たり前です。
そのため、「イメージしながら打つ」というのはとても効率が悪く、
難易度が高い技術であり、あまりオススメ出来ない方法です。
◯ イメージを残して
それに対して「イメージが出来上がった上で打つ」
はどうでしょう?
この場合の「イメージ」は、“ 残像 ” を指しています。
(※あくまで私の解釈です。)
試合中のラリーで、
飛んでくるボール(スピード、回転、高さ、方向)を分析し、
その情報から
「自分は今、どういうボールが打てるか?」
を、今までの数ある残像(ファイル)の中から選び出し、
体に指令(インストール)して反応する(アクション)。
要は、ボレーが上手い方はボールが飛んできている時に、
「自分が打つボール(イメージ)は決まっている(決めている)。」
=「イメージが出来上がった上で打つ」
と言う事です。
そのため、ボレーで打ち返すためには、
過去の経験から「選択肢」もしくは「残像」をどれだけ感触として持っているか?
が1つのポイントになります。
◯ 足が動いていないのではない。
これらの事からボレーは、
イメージしながら打つのではなく、残像と感触の記憶で打つ。
です。
足が動いていないのではなく、
考え過ぎていて、体中に指令が届くのが遅かった、
ということです。
「考えずに反応レベルで打てるように経験(残像)を積む。」
そうすると、
足も身体も動きやすくなり、ボレーのボールの質は変わっていきます。
恐らく、イメージに近いボールが打てるようになると思います。
是非、チャレンジしてみてください。
今回は考え方だけでかなり長くなってしまいましたので、
ここで終わりにさせていただき、
次回に体の動きのポイントをお伝えしたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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