vol.6 足元のボール、ローボレーかハーフボレーか悩む


相手がストロークでも、ボレー戦でも、

こちらがボレーに出ていれば、相手は打ちにくい足元を狙って来ます。

足元に沈むボールはローボレーかハーフボレーか悩みますよね。

特にとても絶妙なボールの場合、あなたはどちらで打ちますか??


よくローボレーをミスして、

「あと一歩早く動けば!!」

と意氣込んで、次に備える方がコートには多く見られます。


果たして本当にあと一歩早ければ解決出来るでしょうか?

もし同じような状況がきた時に、一歩早く動く事ができるでしょうか??

氣持ちも大切ですが、

あまり氣負わず、できれば余裕を持って試合に臨んで頂きたいところです。


では、どのように対応して行くか早速行きましょう!

まずはこちらから。


◯ メリットとデメリット


ローボレーとハーフボレー、

どちらで打つにしても、メリットとデメリットがあるので、

ネットに上がって行ってのボレーは、

「必ずローボレーで打ってください!」

と言うわけではありません。

状況判断して、リスクが少ない方を選択してください。


では、メリット、デメリットをちょっと見てみましょう。


① ローボレー


⑴ メリット

タイミングが早く打てるので、展開が早くできる。(相手に物理的な時間を与えない)

・ネット際に進むので相手にプレッシャーをかけられる。


 ⑵ デメリット

打点が低くなるので、体勢が崩れやすい。 (次の返球への対応が遅れる)

・打点が低くなり、ラケット面が上向きなので、ボールが浮きやすい。

・ネットに近すぎるとネットに引っ掛けやすい


② ハーフボレー


⑴メリット

バウンドしたボールを打てるので、打点を高くできる。

・打点が少し高くなるので、体勢は崩れにくい。

・ネットを越えやすくなる。(少しスピードも上げられる。)


 ⑵デメリット

・バウンドするのでタイミングが取りづらい。(サーフェスによる)

・相手に時間を与えてしまう。(物理的に距離や時間がある)

ボールがイレギュラーする事もある。

ガシャる事が多い。


パッと思い浮かぶのはこんな所でしょうか。


ここからはあなたの選択です。

さて、足元に沈むボールはどちらで取りますか??


◯ どちらでも良い


結論から言うと、ケースバイケースですので、

「どちらでも良い。」と言う事です。

それだけでは全く解決になっていないので、さらに掘り下げていきましょう!


この様に迷う場面は2つ想定できます。


A : サーブアンドボレーやアプローチから前に出て行く場面。

B : 既に前に出てボレー戦に持ち込んでいる場面。


まず、A、Bに共通して言える1番大切にして頂きたい事は、

「ボールを打つ時の自分の体勢が整っているか」

=「自分が打った後に、相手の返球に対する準備ができる体勢か?」

です。


ここでは良いボールを返すことよりも、

さらに次の展開を想定して動けることが大事です。


もしローボレーを選択したときに、

頭が突っ込んでしまい、体勢を戻すのに一苦労する様でしたら、

無理してローボレーを打ったとしても、

そのあと、相手に余裕を持って攻撃されるだけなので、

むしろ、ローボレーで打たない方がいいです。


では、A、Bそれぞれ見ていきましょう。


◯ A : 前に出て行く時なら


できればラリー中に心の余裕が欲しいですから、

私は「ハーフボレー」をオススメします。


際どいボールが多いとは思いますが、

ボールがバウンドする場所をいち早く分析して、

一度バウンドさせてから、出来るだけ打点を高くして処理できれば尚良しです。


そのように持ち込むには、

だいぶ(サービスラインより)手前でも良いので、

一度しっかり止まって体勢を整え、

その時点での自分とボールとの物理的距離をとって、

飛んでくるボールのスピード、回転などをしっかりと分析してください。


そして、相手の動きも見つつ、

それと同時に自分の打つボールの残像を呼び出し、

冷静にどこに打つか、の処理をしてください。

(※ハーフボレーと言うよりバウンドしたボールをスライスで処理する、と言うイメージ)


◯ B : 既に前にいるなら


この場合は、Aよりかなり難易度が高くなります。

それはAのようにそもそもの物理的な距離を取ることが難しく、

さらに判断する時間も短くなるからです。


その上、相手は足元中心に狙ってくるので、

足元でバウンドするくらいの際どいボールが多いのです。

そのため、判断を早く下さないといけません。


ただ、ここでも重要視して欲しいのは、

「このボールを打った後に、相手の返球に対する準備ができる体勢か?」

と言うところ。

ここを必ず意識してローボレーかハーフボレーかを選択してください。


ちなみにここではよほど厳しいボールでなければ、

私はローボレーを選択したいです。(※ 体勢が整っているのが前提です)


それは、ほぼほぼ一歩で届く範囲なので、

際どいボールでなければ、体勢を崩される事なく、

ローボレーで対応する事ができるからです。


あとは、ラケット面のコントロールを重視して、

思ったところに配給できれば良いと思います。


なお、際どいボールの場合、

頭は突っ込まないように氣をつけてくださいね!

これをやってしまうと、次への対応は必ず遅れます。


体勢が崩されそうな場合には、

体幹をキープしつつ、身体を下に沈める、

もしくは可能な限りしっかり身体を入れて(ほぼ後ろ向きで)、

懐深く打点を後ろに取ってください。


◯  早めの読みと判断


色々分析してきましたが、

相手の打ったボールを早めに分析し、

悩む前にローボレーかハーフボレーかどちらか選択をして、

早めに状況を判断し、打つ準備に入る事です。


「結果的に違う選択だった」


というのは、経験値として積みあげ、次回に活かせば良い事。

同じことを何度やったとしても、

この問題を解決したい場合は、何度でもチャレンジしてください。

必ずそれまでの経験から良い結果を得ることができます。


もしイメージが湧かない方は、

お問い合わせフォームからご連絡ください。


今回はいかがでしたか?

まずはどちらでも良いんだ、と氣楽に構えてください。


どちらか決めなければならない、という事は、絶対にありません。


あとはどちらかと決めるのは自分自身です。


体格や判断の個人差、得意不得意もありますので、

取れる確率が高い方で技術を伸ばして行ってください。


今日はここまでにいたします。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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