vol.10 バックボレーのコースが安定しない


やはりバックボレーが苦手な方が多いですね。

確かに、私も昔はとても苦手で、できれば打ちたくないな、

なんて思っていた時期もありました。


しかし、試合に勝つ上ではバックボレーは打てなければなりませんし、

ここは絶対避けては通れないところです。


そんな苦手を克服できるように考え方の1つをお伝えします!


では、いつものように現状把握から。

「バックボレーのコースが安定しない。」

= 「ラケット面が安定していない。」

ですね。


これには2通りの原因があります。

① ラケット面に当たった瞬間に手首がブレる。(ロックされていない。)

② ラケット面がどこを向いているかわからない。


どうでしょう、この2つのうち、どちらが当てはまってますか??


それでは、早速行きましょう!!


◯ 手首がブレる


まずボールがラケット面に当たった瞬間に手首がブレる方。

ラケット面の端に当たってしまった時は仕方ないですが、

  (※ラケットの端に当たってしまう方はvol.7、8 を参照ください)

これは直していきたいところですね。


そこで、

ラケットを最小限の力で固定をしましょう!

を意識してください。


ここで「最小限の力」ってところがポイントです。


あまり強く握りすぎると、すぐに疲れてしまいます。

長時間のボレー戦になると、1ポイントでかなり腕が疲弊してしまいます。

さらに、力の入れるポイントを間違えて、

ずっと続けていると、テニスエルボーになってしまう可能性があります

 (※このグリップについては、また別の機会にお伝えします。)


では、どうしたら最小限の力でグリップを握れるか。

ここから行きましょう。


私の場合は、

指三本手のひらでラケット全体(グリップ)を支えます。

その三本とは中指、薬指、小指。(小指なしの二本でも良いです。)

手のひらとは、全体的に支えるのではなく、

小指の直線上の手首付近にある、ぷにぷにした部分、

「小指球」です。


私はここの部分を「第6の指」と呼んでいて、

テニス全般でグリップを調整するのにとても大切の1つに位置付けています。


ここで手首を軽くぶらぶらしても落ちない程度に

この指三本+第6の指で支えてください。


ギュッと握らずに、支える程度の力加減で良いです。

これで終わりです!!


これが最小限の力でのラケットの握り方です。


どうですか?

意外と簡単にできますよね^ ^


ここで、なんだかグリップの握り心地に違和感がある場合は、

位置などはご自身で調整してください。


ただし、あくまで三本の指+第6の指ですよ。


◯ 面はどこを向いてる?


コンチネンタルグリップの場合、

(もしコンチネンタルグリップでない場合は、

コンチネンタルグリップを基準にラケットが倒れた角度の分を

修正してお考えください。)

バックボレーでの面の向きは、手の甲の向きです。

そのため、打ちたい方向に手の甲を見せて打つとその方向に飛んでいく、

と考えて良いでしょう。


ただし、ほぼ正面から来たボールに関しては問題ありませんが、

かなり鋭角(コートの外)から飛んできたボールに関しては、

手の甲の方向以上に外側に角度がついて飛ぶので、

a. どの角度で飛んできた時に、

b. この面の角度ではどれくらい角度が付くか、

を経験値として積み上げて微調整をしてください。


そして、コースを安定させるのに、もう1つ参考して頂きたいのが、

構えた時にスロートを持っている「逆手」の存在です。

 (※逆手につきましては、vol.2を参照ください。)


私はこれをかなり意識して、このように使っています。

特にハイバックボレーでは有効です。


逆手でラケット面を打ちたい方向に向けて…

グリップを握り変えず、手首をロックして打つ。

グリップを力が入りやすい様に握り変えて打つ。

です。

これによって、ラケット面は狙った方向を向き、コースが安定するようになります。


そしてこれは、

vol.1 チャンスボールのハイバックボレーをネットする①

vol.2 チャンスボールのハイバックボレーをネットする②

で伝えていませんでしたが、

これを使ってもミスは減ると思います。


◯ 今回のまとめ


バックボレーのコースを安定させるには、

①グリップがブレる時は、ラケットを三本の指+第6の指で支える。

②逆手でラケット面を打ちたい方向に向けて打つ。

です。


いかがでしたか?


この方法(逆手の使い方)はかなり練習して感覚を掴んで頂きたいです。


私は今では逆手の感覚を重視して打っています。


手の向いている方向は、どちらかというと、

手の甲の角度より、手のひら側の角度の方が、

感覚として掴みやすいと思いますので。


是非使ってみてください!!

使った時の感想も教えて頂けると嬉しです。



今回はここまでにいたします。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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