浮き玉シリーズは色んなところで課題が多いようです。
やはりチャンスボールをミスショットしてしまうと、
精神的にも参ってしまう事が多いですからね。
さて、チャンスボールのミスショットに関しては、
「 vol.1、2 チャンスボールをネットする①② 」
にて、身体の使い方などを中心に、ラケットワークをお伝えしていました。
ミスを減らすために、そして一定の形を定着させるためには
とても大事な考え方ですし、重要なことです。
是非ここでも使っていただきたいのですが、
これだけでは上半身のみの動きなので、重要ではありますが充分ではありません。
やはり下半身の動きも大切です。
その上半身に下半身の動きも合わさって、
初めて1つの動き(身体の連動)として機能します。
特にこの「タイミングが合わない」と言うのは、
上半身だけでは解決できない要素が含まれています。
そこで大切になってくるのが、
「ステップ」
です。
ここではこのステップ大きな割合を占めていると思っているので、
これからステップという観点でお伝えして行きます。
まずは、恒例の現状把握から…
◯ 現状把握
「チャンスボールにタイミングが合わない。」
= 「チャンスボールも普通のボールも打つステップ(リズム)が同じ。」
= 「ボール毎に【間】がとれていない。」
と考えます。
よくチャンスボールを待ちきれずに、
体が前のめりになり、バランスを崩して打った結果、ミスをする…
今回のミスのほとんどの方がここに当たります。
これはスピードボールもチャンスボールも
同じリズム、同じステップで打っているので、タイミングが合わない、
という事が発生してしまうのです。
速度が違うボールは、打点に近くまでの時間が違いますから、
同じリズムで打つのは逆に難しいですし、タイミングが合いません。
なので、
「どんなボールに対しても自分のリズム(同じタイミング)で打つ」
のではなく、
「ボールによって自分からタイミングを合わせに行く」
のです。
似ているようですが、実際は真逆な事なのです。
では、どうやってタイミングを合わせるか…
◯ 「ため」を作る
チャンスボールにタイミングを合わせるには、
「しっかりと打つ体勢を整えること」
です。
では、これについて深く掘り下げて行きましょう。
体勢を整えるとは…
私の中でのボレーは、
「軸足にしっかり体重を乗せて構えている状態」
= 「【ため】を作っている状態」
を作れれば、優位(もしくは勝ち)だと思っています。
ケースバイケースでしっかり狙いを定めたり、
相手を見つつ、打つ直前にコースや球種を変えて、ボレーを打つ事ができます。
これに関しては、ストロークにも共通していますし、
それくらいかなり重要な項目です。
そして、この「ため」を作るには、ステップがとても大事になってきます。
素早く正確にステップを踏まないと、「ため」を作る時間がなくなってしまいます。
出来るだけ「ため」の時間を作るために、少し頭を整理して行きます。
ではまず、「ため」と「タイミングの合わせ方」の関係から。
言葉を聞くと、イメージしやすいと思います。
「ため」がしっかりできていれば、どんなボールにもタイミングは合わせられます。
この関係性は耳タコくらいにご存知だとは思います。
そして次に、そのタイミング取る(打つ)までの手順を。
これも書くまでもないですが、一応整理するために書いておきます。
1, ボレーの構えから、
2, ボールに合わせて移動し、
3, 軸足をセットしてから、
4, ボールに合わせて踏み込みつつ打つ。
飛んできたボールによって、省略される項目もあるとは思いますが、
(時によっては加えられることもありますが、)
とりあえず、この手順で間違いないですかね。
(コッソリですが、実はこの4項目の行間にかなりのknow-howが隠れています^ ^)
ちなみに「ため」を作る場所は、上の4項目のどこでしょう?
…
……
あ、ためてみました笑
答えは3、もしくは3と4の間ですね。
先程お伝えしたように、言葉ではとても簡単に理解できると思います。
特にチャンスボールの時は、妙に時間があり、
その「間」が嫌い、という方も少なくないでしょう。
さて、ここまでに2つの言葉が出てきました。
【間】と【ため】
あなたの中で違いはありますか?
もしあるとしたら、それはあなたの中で、
今までの経験によって言葉に感情が伴って、
それをネガティブに捉える事で、違いが生まれています。
しかし実際に違いはありません。
その「間」をいかに「ため」として捉える事が出来るか、です。
◯ 実際にやってみよう!
大変お待たせ致しました。
さぁ、「ため」をどう作るか。
動作としては簡単です。
「軸足に100%体重を乗せる。」
以上です。
いやいやそれは…
と思うかもしれませんが、実際これで終わりです。
ただ、本当に難しいのはこれから。
この簡単な「1コマ」の動作を、
どうやって上記1~4に入れ込むか、その時間を作り出すか。
です。
恐らく、軸足のセットの仕方は既にできていると思います。
ただ、多くの人に見られるのが、
軸足はしっかりセットできているが、
「軸足に100%体重が乗っていない」
という事です。
試合によくあるケースですが、
チャンスボールが来た多くの場面で、脳の中、身体の中に、瞬間的にスイッチが入ります。
(※ ここはvol.1でもお伝えしてます。)
そのスイッチによって
身体は前に行きたがって、ラケットは振りたがって仕方ない状態、
になってしまっています。
そのため、軸足はしっかりセットされてはいるのですが、
軸足に100%体重を乗せるどころか、
既に軸足で前へ蹴り出して、既にボールに向かって重心が動き出してしまっているのです。
結果、チャンスボールにタイミングを合わせる事ができず、
(正確にはゆっくりなボールを待つ事が出来ず踏み込んでしまい)
前につんのめったり、体勢が崩れてミスをしてしまいます。
いかがでしょう?
こんな事ありませんか??
ですから、
2, ボールに合わせて移動する
3, 軸足をセットする
の動作の調整が必要で、
この時に「軸足に100%体重を乗せる」を意識して、
実際に体重が乗っている状態を作り出して欲しいのです。
これを普段の練習から意識して動かしてください。
極端にいうとケンケンしている状態で打つ、みたいな感じです。
是非試してみてください。
◯ 今回のまとめ
チャンスボールにタイミングを合わせるには、
・自分のタイミングで打つ、のではなく、自分からタイミングを合わせに行く。
・軸足に100%体重を乗せる時間を作る。
です。
これが出来ると、
何となく少し上手くなった氣分になりますよ!
是非使った時の感想なども聞かせてください。
それでは今回はここまでにいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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