vol.17 ポーチが決まらない ①


前回はポーチに出るに当たり、精神的な要素についてお伝えしました。

早速チャレンジしてみましたか?

なかなか今までのパターンを変えるのは難しいとは思いますので、

繰り返し繰り返しチャレンジしてみてください。


さて、精神的な要素だけでは、やはり解決出来ないこともあるので、

今回は技術的な要素について触れていきたいと思います。


◯技術あれこれ


ポーチの技術にも色々な側面があります。

考え方

・打ち方

・動き方

・動き出すタイミング

どれが欠けても解決できませんし、

それぞれにおいてお伝えするにもかなりの情報量になりますが、

しっかりと伝えられるようにチャレンジしていきたいと思います。


◯技術的な要素としての考え方


これは、人によってそれぞれ考え方があるので、

この様な考え方があるんだ、くらいに捉えて頂ければと思います。


では、早速進んで行きましょう。


基本的な考え方は、

前回お伝えした精神的な要素でもそうでしたが、

技術的な要素においても、

「ミスするのは仕方ない」

つまり

「目の前で起こった事を事実として受け止める」

と言う考え方で良いです。


ポーチは必ずポイントを取る作戦ではありません。

かなりリスクの伴う奇襲攻撃です。


相手もある話なので、イメージや作戦通りに行くかどうかは50-50。

むしろ、確率はもっと低いかもしれません。

更に、実行した結果には痛み(デメリット)を伴う事もあります。


その痛みとは…

1つは、精神的なもの。

結果と感情を結び付けない事。

ですが、これは既に前回お伝えしてますので解決しましたね^ ^


もう1つは、タイミングを外すと逆に自ら体勢(フォーメーション)を崩してしまう事。

例えば、

ポーチのタイミングを早く出てしまうと、逆側を抜かれてしまいます。

これはほぼペアもカバーが出来ないので、ポイントを取られる率はかなり高いです。

逆にタイミングが遅れると最悪ボールに追いつけず、

自分だけ体勢を崩した状態になってしまいます。


もし自ら体勢を崩してしまった場合は、

そこから直ぐに「自分はコートのどこにいるべきか」状況を素早く把握して、

フォーメーションの修正をすることに専念してください。


ただ、この痛みを恐れては、試合には勝てませんから、

前回の精神的な要素と、

「ミスするのは仕方ない」

「上手くいかなくても当然」

という思いを持って、チャレンジして仕掛けてください。

これだけは忘れずに頭の片隅に入れておいてください。


デメリット情報はこれくらいで充分でしょうか笑

言ってもこれくらいなものかと思います。

そして、ちゃんとメリットもありますので、ご安心ください。


では、メリットは何でしょう?

直ぐに思い浮かびますか??


それは、まず1つは、

「決まっても決まらなくても、相手にはポーチを使ってくる人なんだ、と印象付けることができます。」


その結果、相手はポーチに捕まらないように、と考えつつボールを打つため、

コントロールミスできないというプレッシャーがのしかかり、

打つ場所が限られる(ここに打たなければ)、という考えになり、

逆にコントロールを失わせる可能性が出て来ます。

(上級者には通じない部分ではありますが)


さぁ、そうなると次は、

どのタイミングで仕掛けるか?

です。


このポーチを仕掛ける目的は、相手に印象付ける事です。

あなたなら試合のどのタイミングで仕掛けますか?


そうです!

なるべく序盤に仕掛けることです。

これは「ポーチが苦手な方であればあるほど」です。


それはなぜか…

苦手な方は、やはりミスはしたくない、と躊躇してポーチに出たがりません。

しかし、ここでそれを言ってしまっては、試合に勝てませんし、

こればかりは、回数を重て経験値を積まないと、いつまで経ってもコツを掴むことができません。


しかし、安心してください!

そんなポーチが苦手な方に処方箋を。


例えば、

もしあなたが今まで10回に2、3回しか上手くいかない方だったとしたら…

もし試合序盤に1回目のポーチでポイントが決まったらどうですか?


嬉しくないですか??

そして、今日は良いかも^ ^ って思いませんか?

まさかこの状況で、「今回決まったから、もう次は決まらないな…」

と思うことは少ないと思います。


ですから、

そもそもミスっても仕方ない、として仕掛けて、ポイントが取れたら…どうですか?


これは確率論的な考え方ですが、

確率2〜3割だとしても、最初に○になる可能性は充分にあります!


やってみなければ結果はわかりませんし、

まぁ、ポイントが取れなかったとしても、

ポーチの印象は与えられるので、それでも仕掛けた価値はあると思います。


そう考えると、メリット多いと思いませんか?


ただ、注意して頂きたいのは、1試合に数多く仕掛ける事です。

例えば、よく決まるからと言ってたくさん仕掛けすぎると、

やはり相手も良い氣持ちはしませんし、

ポーチに対して対策を考えますから、必ずストレートを狙ってきます。


そうなった場合は、

あとは相手との勝負の駆け引きを楽しんでください。


他のメリットは、よく言われる事ですが、

「試合の流れを変える事ができます。」


これは、前回の精神的な要素に大きく起因するもので、

技術的な要素にも直結する部分なので、敢えて書きました。


一概に、決まれば流れがこっちに来る、ミスすれば流れは相手に行ってしまう、

というものではありませんが、

やはり決まればメンタル面で上がりますし、ペアとしても勢いが出そうな氣がします。

まさしく精神的な要素の影響ですね。


これによって試合の流れは引き寄せられるかもしれません。


そういう意味では、ポーチは1つのキッカケに過ぎないので、

単調な試合運びやラリーが続いているな、と感じた時は、

ひとつ仕掛けてみると良いかもしれません。


最初でもお伝えした様に、ポーチは奇襲攻撃ですから、

相手の意表を突いて動けるのがベストです。

(動くタイミングについては、後日書きます)


特定のペアがいる場合は、リターンのポーチでサインプレーがあるかもしれませんが、

特定のペアがいない場合は、自分で判断するしかありません。


そこでポーチに出る判断(キッカケ)が、自分の中で一定の決め事となっていれば良いですよね。


最終的には何ならペアにもバレないくらいの勢いで

「行ける!」と思ったら仕掛けても良いと思います。


迷うくらいなら、全く動かないか、

ポーチに出る素振りを見せるフェイントくらいにしておいた方が良いでしょう。


◯ 今回のまとめ


ポーチの技術的な考え方だけで、かなり長くなってしまったので、

今回はここまでにさせていただきますが、

いかがでしたでしょうか?


ポーチに出るには、

・ポーチは意表を突く攻撃。上手くいかなくて当然。くらいの軽い氣持ちで仕掛ける。

・苦手意識があるなら、試合序盤に仕掛けてみること。

です。

是非心がけてチャレンジしてみてください。

チャレンジした結果の感想もお待ちしております。


次回もまたポーチの技術を掘り下げていきたいと思います。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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