vol.2 浮き玉(チャンスボール)のハイバックボレーをネットする ②


皆さん、こんにちは。

前回の内容はお試しいただけましたか?

では早速ですが、前回の続き残り30%のパターンです。


◯原因の残り30%は


❷ 打点が前過ぎる。


ここに該当する方は、

ラケット面は安定している(ラケット面の向きは把握している)方が多いので、

ラケットの動きの問題はほとんどなく、

あとは少し感覚を調整するのと、

意識の部分を変えれば、問題ないと思います。

さてでは1つずつ行きましょう。


◯感覚の調整


ラケット面が安定しているので、あとはタイミングの調整だけです。


その調整をするのにとても大切になってくるのが、

「もう片方の手の感覚」です。

※右利きの方は左手。左利きの方は右手。  (これを今後、逆手と言うことにします。)


「え、それだけ?」


って思うかもしれませんが、

私の中では、かなり重要な割合を占めます。


むしろ、ハイボレーはここがしっかり準備できていれば、

8割がた準備完了! だと思っています。

それくらい、逆手の使い方は重要視してます。


では、その逆手の感覚ですが、どうやって使うと思いますか??


◯逆手の使い方


まず、逆手の位置と使い方の確認です。


ハイバックボレーですから、

逆手(グリップ)の位置は頭の高さ。そして、ネット方向に対してほぼ頭の真横。

細かく言うと、目はボールを見つつ、

「視界ギリギリにグリップエンドが見えるくらい。」

ですかね。

腕は90度くらい曲がってる程度で。

あまり頭から離れすぎたり、遠すぎたりすると、

ボールとの距離感が取りづらい(腕がスムーズに出にくい)のと、

腕の力が入りづらいので、あまりオススメできません。


ここまで大丈夫ですか?


次に逆手の使い方ですが、

逆手はスロート(ラケットの三角の部分)をゆるく固定します。

ただ、グリップの手は、打球を落とす方向に軽く引っ張ってください。

イメージ的には、

打球を落とす方向に向かって、弓を構えて、矢(弦)を引いてる感じです。


この感覚、わかっていただけますかね?


とりあえず、

ラケットをただ持ってるだけと言うよりは、既に打つ準備に入っている

という事です。


私はこの感覚をかなり重視しています。


これは今後何回も出てくる感覚なので、頭の片隅に入れておいてください。


◯タイミングの取り方


では、戻ります。


①逆手の位置は頭の高さでほぼ真横。

②ボールを落とす向かって弓を構えて、矢を射る感じ。

ここまで出来たら準備完了!


後はボールが来るタイミングで、左手を離して打ってください。


はい、ここで注意!!


軽く流されがちですが、

意識はラケット持ってる手ではなく、あくまで「逆手」

です。


ボール打つときのタイミングは、

ラケット持ってる手ではなく、逆手の方ですよ!!

(大事なので何回でも言います。)


ラケット持っている手の方でタイミングを取ろうとすると、

スピードを出そうとして力の入り具合が変わりやすいので、

あくまでも逆手でタイミングを取ってください。


そうする事で、ラケット持ってる手の方は力のバラツキが少なくなります。


感覚の調整はここまでです。


◯意識の問題


打ち方の調整は終わりましたので、次は打つときの意識に目を向けたいと思います。

では、前回もやりました現状把握から。


「打点が前になる」

=「打つタイミングが早い」

です。


俗に言う「打ち急ぎ」と言うヤツです。

打ち急ぎの原因は…

「力み」「氣の焦り(決めたい!決めなきゃ!)」「間を取れない」

こんな所でしょうか。


という事で、このような言葉を聞くと、何となく想像できるかもしれませんが、


このミスはメンタル的な要素が大部分を占めます。


要は、意識と言うより、

「浮き玉」と言う、言葉の捉え方でしょうか。


◯言葉のマジック


よく浮き玉を「チャンスボール」と言います。


では、“ チャンスボール ”って何でしょう??


「ポイントを決めるチャンス(機会)のボール」

ですかね。


それくらいなら良いですが、よく「決め球」と言う方もいます。


ではもしその「決め球」でポイントが取れなかったら、

それはチャンスだったかもしれませんが、

決まってないので「決め球」ではありませんね。


まぁ、そんな細かい事を言いたかったのではなく、

浮き球をチャンスボールとして認識し、

脳が「決めてやれ!」と言う意識のスイッチ入れて、

全身の筋肉(特に腕)に動かす命令を出します。

すると、脳も体も「決め球」と言う言葉に支配されて、

氣持ちに余裕がなく、

腕力に物を言わせて、

ラケットをいつも以上に引いてしまい、

更にスイングスピードが上がってしまい、

打点が前になって、ネットに引っ掛けるパターンです。


昨日の表題で言葉をご覧になった際、

しっくり来なかった方もいらっしゃると思います。

ここは「チャンスボールを~~」でしょ、と。

敢えて「浮き玉」と書いたのは、

この言葉のマジックから離れて欲しかったからです。


言葉によってスイッチが入ると、

人は、自分の意識していなかったところにスイッチが入り

意識していた事を飛ばして、異常行動を起こしてしまうのです。


こうやってコート外で文章で言われれば、

「そんなのわかってるよ」となりますが、

意外とコート内では身体が反応的に、無意識に、この行動が出てしまい、

ミスして罪悪感に浸るケースが多いです。

(私もたまにヤラカシます笑)


という事は…

そうなんです!


そもそも「決め球」とは自分が描いた幻想であり、

長いラリーの一部として捉えて打てば、

大振りもする事ないでしょうし、ミスは無くなって行くでしょう。


プロの試合を見ていてもそうだと思います。

そもそも決め球が回ってくることが少ないですが、

浮き玉もしっかりコースと強さをコントロールして、

自分がイメージした場所に打っています。


普段より大きいスイングもしてませんし、

強い球、スピードある球を打ってはいません。

プロには「決め球」と言う意識(言葉)はないと思っています。

(※確認はとっていません)


これはフォアのハイボレーも同じです。


ラリー中は難易度が高い低い関係なく、

どんなボールでも常に同じ意識レベルで、

自分の(意識した)イメージ通りのボールを打つ。


と言う事をお伝えしたいです。


“ この一球は唯一無二の一球なり! ”


どこかで聞いた言葉ですね^ ^

このように、一球一球意識して打てると良いですね。


では、ここのまとめは、

「決め球」は存在しない、と言う意識。

ラリー中は常に意識レベルが同じ1球と捉える。


今回でハイバックボレーをネットに引っ掛けてしまう編、終わりです。


いかがですか?

今後、ハイバックボレーのミスは減りそうですか?


もちろん、物事に完璧はありませんので、

「もうこれで完全にミスはしない!」

と言うものでもありませんし、

自分に感覚的に合わないと思ったら、辞めてください。

あくまで、私の個人的な解釈です。


また疑問などありましたら、

お問い合わせフォームからお氣軽に送ってください。


それでは今回は終わりにします。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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