vol.20 ローボレーが浮いてしまう


この悩みもコートでは結構耳にします。


やはりボレー戦でボールが浮いてしまうと、攻め込まれて劣勢になってしまいます。

出来ればなくしていきたいですよね!


打ったボールは出来れば相手の足元に沈めたいです。

しかし、解っていてもなかなかできないのが現状。


これから解決していきますが…

まず

「あなたのローボレーがなぜ浮いてしまうのか」

現状把握してから掘り下げて考えてみましょう!


◯ 視点を変えてみよう


ボールが浮いている

➡︎ 相手がネットより高いところで打っている。


これが根本的な原因です。


ですから、この現実を消せれば、問題は解決します!

では、この問題を解決するには…


相手がネットより高いところで打たれないように、

「相手がネットより低いところで打たなければならないボールをあなたが打つ」


これです!


そんなのは百も承知、と怒られそうですが、

あなたの意識は常に

「ボールが浮いてしまう」

に行っているので、実は解決出来ていません。


ですから、

「相手にネットより低いところで打たせる」

ここに意識してボールを打ってください。


全てはここからスタートです。


この言葉による意識と、

打つボールの軌道イメージができれば、

解決への道は速くなります!


では、それはどんなボールか…


◯ 頂点を知る


打ったボールは、放物線を描きます。

この放物線はローボレーである以上、綺麗な形を作って飛んでいきます。


自分のラケットから飛び出して行った角度から、

急激に落ちることもなければ、

逆に緩やかに落ちることもありません。


そのため、相手の立ち位置を素早く把握して、

自分の打点から相手の打点への放物線(イメージ)を描き、

その相手の打点(放物線の終着点)がネットより下であれば良いのです。


それにはどんな放物線を描けば良いのか、考えてみましょう。


そもそも放物線って…

もしかして忘れている方もいらっしゃる可能性もあるので解説を。


斜め上にボールを打つと、緩やかな弧を描いて飛んで行きます。

このボールが描いた弧の軌道が放物線です。


そのボールが描く孤は、放物線の頂点を基準に対称になり、

打った場所の反対側にいる相手の足元に落ちる。


これが理想です。

(様々な抵抗や影響を無視します)


そのため、相手との距離を把握し、

その距離の半分に頂点がくる放物線を描いて、

その軌道を目標にして打ちます。


恐らくあなたがローボレーを打っている時、

「ネットを超えなければならない」

と言う意識が強すぎて、

放物線の頂点がネットの真上になる事がよくあるでしょう。


もし思い通りのコントロールが出来ていれば、ネットより下で打たせる事ができます。


しかし、ほとんどの場合が、

放物線の頂点がネットより相手側になる(ボールが浮いている)状態のため、

打ち込まれてしまうのです。


ですから、

「その放物線の頂点をネットより手前にすれば良いのです!」


そうすれば自分がいるコート側ですでにボールが下降し始めます。

すると相手が打つ時にはネットより低いところにある可能性が高くなります。


何となくイメージ出来ますか?


これがイメージ出来ないと、コート上での再現は難しいです。

でも、これも「空間認知能力」のトレーニングのひとつです。

是非チャレンジしてください。


では、次にどう打てば良いのか?

技術的なところに行きましょう!


◯ ボールの勢いの原因


相手がネットより高いところで打っている。

には、

あなたが打つボールに原因があります。


その原因となっている要素は

「角度、スピード(パワー)、距離。」

問題の軌道理想の軌道これらの複合技でできています。


・ラケット面の角度

・インパクトのパワー

・踏み込みの勢い

(・ボールの軌道イメージ)


ですから、これらの組み合わせのバランスを創りあげれば、

あなたの浮かないローボレーは完成します。


もちろん人によってグリップも、体格差も、

ボールへの入り方も違いますから、

これが正解!と言う打ち方はありません。


たとえば、

「ボールの角度が上に上がり過ぎる」

と言う問題があったとします。


この解決法としては、

「一概にラケット面を立ててボールの軌道を低くしましょう」

では終わりません。


なぜか。


ラケット面を立てれば、ボールが前に行く力が増すので、

より飛距離が伸びて、ボールが落ちないため、

相手の打点が高くなる可能性が増します。


結論、面の角度を変えるなら、

同時にボールのスピードも落とさないといけないのです。


では、どうすれば良いか?


先程お伝えしたように、

放物線の頂点を意識して、

今のラケット面の角度で、相手の足元に行く様に、

スピードと距離をコントロールしたボールを打てればOKです!


大体の方は、

打つボールの勢いさえ抑えれば、

頂点をネットより手前にする事ができ、飛距離も抑えられるため、

ボールが相手の足元に行く可能性は高くなります。


なので、

実は打ち方を変える必要はないのです!


考え方を変えれば、ローボレーは浮かなくなります^ ^


◯ 今回のまとめ


打ち方は今のままで良いのです。


後はどのようなボールを打ちたいか、

具体的にイメージをして、それを実現するためには何をしたら良いか?

を考えて行きましょう!


という事で、ローボレーを浮かさないためには、

・打ったボールの放物線(イメージ)を描く

・相手の足元に行く様な、スピードと距離のコントロールを磨く


是非チャレンジしてみてください。


ここがクリアになると、ボレー線が楽しみになりますよ!


個別にどうしたら良いか、を聞きたい方は、是非メッセージを送ってください。


今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です