相手がストロークでも、ボレー戦でも、
こちらがボレーに出ていれば、相手は打ちにくい足元を狙って来ます。
足元に沈むボールはローボレーかハーフボレーか悩みますよね。
特にとても絶妙なボールの場合、あなたはどちらで打ちますか??
よくローボレーをミスして、
「あと一歩早く動けば!!」
と意氣込んで、次に備える方がコートには多く見られます。
果たして本当にあと一歩早ければ解決出来るでしょうか?
もし同じような状況がきた時に、一歩早く動く事ができるでしょうか??
氣持ちも大切ですが、
あまり氣負わず、できれば余裕を持って試合に臨んで頂きたいところです。
では、どのように対応して行くか早速行きましょう!
まずはこちらから。
◯ メリットとデメリット
ローボレーとハーフボレー、
どちらで打つにしても、メリットとデメリットがあるので、
ネットに上がって行ってのボレーは、
「必ずローボレーで打ってください!」
と言うわけではありません。
状況判断して、リスクが少ない方を選択してください。
では、メリット、デメリットをちょっと見てみましょう。
① ローボレー
⑴ メリット
・タイミングが早く打てるので、展開が早くできる。(相手に物理的な時間を与えない)
・ネット際に進むので相手にプレッシャーをかけられる。
⑵ デメリット
・打点が低くなるので、体勢が崩れやすい。 (次の返球への対応が遅れる)
・打点が低くなり、ラケット面が上向きなので、ボールが浮きやすい。
・ネットに近すぎるとネットに引っ掛けやすい
② ハーフボレー
⑴メリット
・バウンドしたボールを打てるので、打点を高くできる。
・打点が少し高くなるので、体勢は崩れにくい。
・ネットを越えやすくなる。(少しスピードも上げられる。)
⑵デメリット
・バウンドするのでタイミングが取りづらい。(サーフェスによる)
・相手に時間を与えてしまう。(物理的に距離や時間がある)
・ボールがイレギュラーする事もある。
・ガシャる事が多い。
パッと思い浮かぶのはこんな所でしょうか。
ここからはあなたの選択です。
さて、足元に沈むボールはどちらで取りますか??
◯ どちらでも良い
結論から言うと、ケースバイケースですので、
「どちらでも良い。」と言う事です。
それだけでは全く解決になっていないので、さらに掘り下げていきましょう!
この様に迷う場面は2つ想定できます。
A : サーブアンドボレーやアプローチから前に出て行く場面。
B : 既に前に出てボレー戦に持ち込んでいる場面。
まず、A、Bに共通して言える1番大切にして頂きたい事は、
「ボールを打つ時の自分の体勢が整っているか」
=「自分が打った後に、相手の返球に対する準備ができる体勢か?」
です。
ここでは良いボールを返すことよりも、
さらに次の展開を想定して動けることが大事です。
もしローボレーを選択したときに、
頭が突っ込んでしまい、体勢を戻すのに一苦労する様でしたら、
無理してローボレーを打ったとしても、
そのあと、相手に余裕を持って攻撃されるだけなので、
むしろ、ローボレーで打たない方がいいです。
では、A、Bそれぞれ見ていきましょう。
◯ A : 前に出て行く時なら
できればラリー中に心の余裕が欲しいですから、
私は「ハーフボレー」をオススメします。
際どいボールが多いとは思いますが、
ボールがバウンドする場所をいち早く分析して、
一度バウンドさせてから、出来るだけ打点を高くして処理できれば尚良しです。
そのように持ち込むには、
だいぶ(サービスラインより)手前でも良いので、
一度しっかり止まって体勢を整え、
その時点での自分とボールとの物理的距離をとって、
飛んでくるボールのスピード、回転などをしっかりと分析してください。
そして、相手の動きも見つつ、
それと同時に自分の打つボールの残像を呼び出し、
冷静にどこに打つか、の処理をしてください。
(※ハーフボレーと言うよりバウンドしたボールをスライスで処理する、と言うイメージ)
◯ B : 既に前にいるなら
この場合は、Aよりかなり難易度が高くなります。
それはAのようにそもそもの物理的な距離を取ることが難しく、
さらに判断する時間も短くなるからです。
その上、相手は足元中心に狙ってくるので、
足元でバウンドするくらいの際どいボールが多いのです。
そのため、判断を早く下さないといけません。
ただ、ここでも重要視して欲しいのは、
「このボールを打った後に、相手の返球に対する準備ができる体勢か?」
と言うところ。
ここを必ず意識してローボレーかハーフボレーかを選択してください。
ちなみにここではよほど厳しいボールでなければ、
私はローボレーを選択したいです。(※ 体勢が整っているのが前提です)
それは、ほぼほぼ一歩で届く範囲なので、
際どいボールでなければ、体勢を崩される事なく、
ローボレーで対応する事ができるからです。
あとは、ラケット面のコントロールを重視して、
思ったところに配給できれば良いと思います。
なお、際どいボールの場合、
頭は突っ込まないように氣をつけてくださいね!
これをやってしまうと、次への対応は必ず遅れます。
体勢が崩されそうな場合には、
体幹をキープしつつ、身体を下に沈める、
もしくは可能な限りしっかり身体を入れて(ほぼ後ろ向きで)、
懐深く打点を後ろに取ってください。
◯ 早めの読みと判断
色々分析してきましたが、
相手の打ったボールを早めに分析し、
悩む前にローボレーかハーフボレーかどちらか選択をして、
早めに状況を判断し、打つ準備に入る事です。
「結果的に違う選択だった」
というのは、経験値として積みあげ、次回に活かせば良い事。
同じことを何度やったとしても、
この問題を解決したい場合は、何度でもチャレンジしてください。
必ずそれまでの経験から良い結果を得ることができます。
もしイメージが湧かない方は、
お問い合わせフォームからご連絡ください。
今回はいかがでしたか?
まずはどちらでも良いんだ、と氣楽に構えてください。
どちらか決めなければならない、という事は、絶対にありません。
あとはどちらかと決めるのは自分自身です。
体格や判断の個人差、得意不得意もありますので、
取れる確率が高い方で技術を伸ばして行ってください。
今日はここまでにいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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