「ガシャる」とは…
=故意ではないがラケットのフレーム、又はラケット面の端で打つ(当たってしまう)ことの意。
これって、初歩的なミスじゃない?
それは基本的なところで自分には関係ない!
って思う方もいらっしゃるかもしれません。
その基本的なところを今回はちょっと深く考えて行きます。
かなり私のボレーのキモになっているところです。
試合に出ている方にも1つの考え方として、頭の片隅に置いといて頂けると嬉しいです。
ただ、今回の内容は、
初心者の方にも読んで頂きたいですし、
他のラケットスポーツをしている方にも読んで頂きたいです。
今回の基本的なところの深さを楽しめるようになると、
これからの試合も練習も楽しめると思います。
さて、話が逸れてしまいましたが、
早速今回の課題に入って行きたいと思います。
「どうしてもボレーを打つときに、ラケットの思わぬところに当たる。」
これ、最初に誰もが通った悩みどころですよね。
そして、今でもあることではないでしょうか?
もしかしたら、ここを抜けるまでに時間がかかった方もいらっしゃると思います。
できれば無くして行きたいミスですよね。
では、どうやったら無くして行けるか?
これから、ボレーを打つ時に心掛けることをいくつか書いていこうと思います。
私の解釈でお伝えして行きますので、是非参考にしてみてください^ ^
さて、それでは恒例の現状把握から。
◯ 現状把握
「ガチャる」
=「ラケットの真ん中に当たっていない」
=「ボールとの距離感がつかめていない」
=「自分の感覚とラケットの場所に誤差がある」
ですよね。
ボールを直接手で掴むスポーツなら距離感を掴みやすいですが、
テニスだとラケットを使い、手と打ちたい場所との距離があるので、
最初はなかなか感覚を掴むのは難しいです。
そのため、最初から上手くできることは考えないほうがいいです。
現時点でどれだけの誤差があるか、の状況を把握しておく必要があります。
あなたの現状はどうですか??
・ある程度真ん中には当たっている。
・ボールの距離感はぼちぼち掴めている。
ざっくり言えば、色々あるかと思います。
という事で、さらに…現状把握 その2
①ラケットがどこにあるか? (位置、高さ、面の向き)
②ラケットのどこに当たっているか? (どれくらい目標の位置と離れているか?)
これはどんなレベルの方でもとても大切な考え方です。
それでは1つずつ掘り下げていきましょう!
◯ あなたの感覚
常に意識することとして、
「① ラケットは今何処にあるか?」
それはラケットが目に見える位置でも見えない位置でも、です。
構え → テイクバック → インパクト → 次への準備
「それぞれの場面、それぞれの間で、今どこにあるか?」
です。
そこでその位置を把握するのに目安にして頂きたいのが、
「グリップエンド(もしくは手首の小指側)の位置」
です。
これは、あくまでこれは私の場合ですので、
あなたが目安にしやすい場所があれば、アレンジして下さい。
ちなみに、
「どこにあるか?」
と言っているのは「耳の横」のような、物理的な位置ではありません。
どこにあるから良いとか、どこになければならない、
と言うのは、全くありません。
(ないわけではありませんが、個人差があるので強制はしません)
ただ、声を大にして言いたいのは、
「どこにあるか、を感覚的に理解しているか?」
です。
その感覚とは、
肩、腕、手首、それぞれの筋肉がどう動いていて、
その時どれくらい関節が曲がっていて、
その時どれくらい筋肉が張っているか。
その様な状態をどれくらい自分で認識出来ているか?
これらを全て踏まえた上で、
ここでは、ラケットがどこにあるか?
とお聞きしています。
いかがですか?
あなたも今までで一度は意識されたことがあるかと思います。
ちなみにこの感覚がないと、
「目標までどれくらいの距離で、
これくらいの強さ(速さ)で振ると、
そこまでどれくらい時間がかかる。」
と言うのがわかりません(イメージできません)。
ただ、感覚とは言いますが、
細かくは、身体を動かしたときに、
「今の場所からボール1つ分下」
「今よりもう0.5秒早く」
の様に、自分の中で感覚を定量的にして、
変化を感じることを指しています。
もしこの定量化ができると、
それ以降も色んな場面で加減ができるので尚良いです。
ちなみにこの感覚がないから、
いつも違う位置から、
違うスピード、違う軌道でスイングをするので、
その結果、ラケットの色んなところに当たる(ガシャる)。
だから不安定で、自信がない…
となります。
(感覚があったとしても体調やコンディションなどで、微妙に変化します。)
逆に、この感覚がわかっていると、
それぞれの場面でそれぞれがどこの位置にあるから、
このボールの時は、こう対応が出来る、
(イレギュラーなどの変化にも)
と言う安心感につながり、打てることで自信が増して行きます!
さて、今、あなたの感じている感覚と実際のラケットの位置には
どれくらい誤差がありますか?
確認してみてください。
私の場合、実際の感覚は…
例えば、バックボレー(ミドル)のテイクバックが終わった時、
・左の僧帽筋は縮み、右は少し伸びている。
・肩の外側の筋肉が張っていて、
・肘は90度くらい曲がっているが、
・少し上腕二頭筋で打つ方向に引っ張っている。
・手首はリラックス状態を保っている。
みたいな感じですね。
細かければ細かいだけ(情報があればあるだけ)良いと思います。
ただ、これだけはやらないでください!
ということがあります。
◯ 要注意!!
ここで注意していただきたいのが、
上手くいかなかった時に、
肩、腕、手首、それぞれのパラメータ(角度、スピード、力など)を
一氣に2つ以上変える事です!
これ、結果を手に入れるために焦ってしまうと、
意外と氣付かずに普通にやってしまう事なんです。
2つ以上変えるとどうなるか?
上手く噛み合ったときは「ラッキー!」なのですが、
そうはなかなか行きません。
(私は今まで一度もありません)
上手くいかなかった時に、
どっちの、どの変化が良かったのか、良くなかったのか、が絞り切れないため、
何度も何度も繰り返してしまったり、
前の感覚を忘れたり、
結果的に経験値として積み上げられず、
余計に時間がかかるだけではなく、
動作を混同し、打ち方、動き方を忘れたりする事もあります。
そのため、時間はかかりますが、
変化させるのは「必ず1つずつ」行ってください。
ショットを身につけるのは鉄則です。
◯ 待てるかどうか
この感覚というのは、
実はすでに今まであなたもやっている事です。
今のあなたの打ち方は、
周りの方や、もしくは自分で、
試行錯誤して動いて打って、
たくさん時間をかけて、
色々経験して積み上げた結果、
最初は意識していたことが
今では無意識で出来ているのです。
それをまた最初の頃の様に、
1つずつ意識して動かして経験する事で、
無意識に動くまでやって行きます。
私はよくレッスンの時には、
「1つのショットを創り上げるのに、半年は思うように打てなくなります。感覚的にも違和感が出ますが。それを我慢できますか?」
と必ず確認させて頂きます。
もしかしたら、3ヶ月で良くなるかもしれませんし、半年以上かかるかもしれません。
それを待てない方は、現状の延長上を目指して頂きます。
なぜなら、私が打ち方を変えるのに1年以上かかったからです。
それは…
おっと、私の話は置いといて…
ここの感覚がクリアになると、
ボレー以外でも、ほかのショットでも、
ほかの種目でも、ほかの競技でも、
たくさんの動きに応用でき、変化を生み出すことができるでしょう。
私がボレーのキモにしている理由が何となくわかりましたか?
大切だと思いませんか??
あ、まだもう1つありました…
② ラケットのどこに当たっているか?
それは…
結構①がかなり長くなってしまったので、
次回にしたいと思います。
◯ 今回のまとめ
① ラケットはどこにあるか?
・物理的な場所ではなく感覚的に、
「今その位置にラケットがある時の
手首、腕、肩の筋肉の状態を理解しているか?」を理解しているか。
・もし変化させる場合は、パラメータを1つに絞って意識して行う。
です。
これができるようになると、ガシャることは圧倒的に少なくなります。
文章を読んでいると、
やる事が沢山あって時間がかかりそうだなぁ、
と思われるかもしれませんが、
この作業を楽しめるようになると、
次々と進みたくなりますし、
完成した時の達成感はハンパないです!
是非、やってみてください。
今回はここまでにいたします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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